過渡期でありいろいろ問題は生じる。先に挙げた問題を解決するため、行政として「介護医療院」なるものの創設を目指している。これは位置付けとしては、地域中核病院と在宅医療の間に位置するものだ。対象は、老健施設や在宅では施せないが、中核病院では入院期間が長引き収益を圧迫するような、長期に介護と医療が必要となる状態の患者である。 開設準備に入ったばかりで、私の周囲でこの施設はないため実情はまだわからない。数年は新設は認めず、既存施設からの移行を目指しており、しかも「都道府県知事は、営利を目的として、介護医療院を開設しようとする者に対しては、この許可を与えないことができる(第107条4項)」との注釈がある。よって民間からの参入は困難で、急性期病床をもちながら長期療養が必要な高齢者を抱え収益率が悪い自治体病院とか有床診療所、介護老人施設で看取り患者を多くしているチャリティー団体が運営に当たらねばならないだろう。入院加療が必要でそれを望む高齢患者の受け皿になるかどうか、もう数年見なければ何とも言えない。 いずれにしても人材不足の昨今。意識や質の高い介護・医療従事者が確保できるか?大きな問題だろう。
写真は先週の日曜日Kさんと出かけた近くのバラ園にて。
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