根本的問題?

私は、根本的にとか本質的にといった言葉をよく使う。果たしてそれが本当に本質を見抜いて言っていることかどうかは疑わしい。的外れのことも多いことだろう。 3月以降”医療崩壊”について述べてきた。できは今一つ。思考を深めていないことが原因だろう。ここでも根本的にといった言葉を数か所使っている。医療崩壊の根源は「医者の働き方にある」と言い、専門医の責任回避がその一つなどと同業者をディスったりしている。「何が本質的な問題かと問われれば、私はシステムではなく、医療従事者の責任回避の傾向が一昔前より高まっていることにあると思っている」、ともどこかで書いた気がする。ただこれは、医療崩壊の問題ではなく、私自身堕落したと常々思っている問題である。  主として地域中核病院で、専門医が自分の専門に閉じ籠ることで、行き場を失う患者が出ると述べた。これは患者の底辺側、すなわちかかりつけ医側でも生じていることだ。総合診療医といっても、経験の少ない疾患は多数ある。扱いなれていない疾患が問題になってくると、「一度専門医に見てもらいましょう」と地域中核病院や大学など高度機能病院の専門医に紹介することは時にある。これは上位の病院には、「何を今さらすればいいのか?できることなぞない」あるいは「こんな何でもない病気で煩わせないでくれ」と顰蹙をかう行為だ。 2012年以降基本的にパート医として働き、一人の患者の全責任を負い継続的に診療していく機会がなくなった。夜勤とかは多いのだが、正直その方が楽だ。パート医で常時いるわけではないのだからというのを理由に、いつも心のどこかで責任逃れをしている。で、自分も同じ穴の狢であるにもかかわらず、責任回避をする医者をディスっている。腐れ医者だ。 

中途半端であるが、医療崩壊について書くのは終了とする。

5月25日は福島高湯温泉に行き、31日は松山で井上陽水のコンサートに行った。写真は伊丹十三記念館。なかなかいいお湯、コンサート、記念館でした。

シャクゲバ

シャクゲバ

シャクゲバ=尺八を吹くゲバラ。この世の中を生き抜くには、この姿が必要と思いこの名前にした。日々感じることなどつづっていく予定。

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