忘れ去られた復興

午前の診療を終え帰るまで時間があったため、久しぶりに海沿いに出てみた。常磐線から工事車両がたくさん走っているのが長らく見えていたので、何を作っているのかと思っていた。被害のあった海岸沿いを盛土し、津波に耐えられる堤防を作り、その陸地側には子供向けの公園やBMX練習場・オートキャンプ場が作られていた。その中心に復興フラッグと名付けられた大漁旗が据えられていた。予定通りオリンピックが開かれていたなら、ここを聖火が通り大勢の見物客で賑わったのかな?コロナが無ければもっともっと整備され華やかに飾られ、外国の方々もたくさん訪れたのかな?、などと考えながら散策した。長雨もあり、BMX練習場を除いて人はまばらだった。

今回のオリンピックは復興五輪と名付けられていた。コロナ禍で忘れ去られたようだ。震災後に政権をとった安倍政権は、何を目指して復興させたかったのだろうか?。派手でかっこ良く見えて大規模な事業が主で、現地にはトリクルダウンでおこぼれが波及すればいい、といった感じなのだろう。福島や津波被害地で生き続ける人たちの生活を考えていただろうか?コロナ禍の今、持続化給付金の丸投げやGoToキャンペーンの多額の事務経費などみれば、あるいは加計・森友問題、さくらを観る会、アンリ議員問題、検事総長定年延長問題などみれば、どこを向いて政治しているのか自ずと知れよう。少なくとも国民の未来は眼中にないようだ。我が故郷の首長も似たようなものと思っている。安倍さんもその首長も、ここに来てほとんど顔を出さなくなった。

さて、あと一時間程で出発だ。Kさんに牛タンを買って帰らなければ叱られる。

シャクゲバ

シャクゲバ=尺八を吹くゲバラ。この世の中を生き抜くには、この姿が必要と思いこの名前にした。日々感じることなどつづっていく予定。

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