汚される普遍性

皆が皆、普遍的立法の原理に即して行動できれば、この世はきっと素晴らしいものになるのだろうが、そうはいかないのが人間の面白いところでドラマが生まれる。本能のまま行動し、犯罪者になってしまい社会から排除されるもの。親の顔を伺ってばかりで自立できず、自信を持てないアダルトチルドレン。組織のルールに盲従し鉄砲玉や捨て駒として組織に利用されているばかりであるのに、それを自覚できずに息巻くやつらなどなど。普遍的原理から程遠いところで行動してしまうのが人の世の常である。

普遍的立法の原理を見極めるためには、謙虚に学ぶ姿勢が大事だ。過去に目を閉ざしたり修正したり、自分に都合の悪いことは嘘だとか意味がないだとか突っぱねるばかりでは普遍的原理には到達できない。深く自省することも重要で、心が伴わないそれらしい美しい言葉を並べ立てて体裁を繕うばかりで、普遍的原理の美しさは汚される。今の日本の政治家連中をみれば一目瞭然だ。金や権力の亡者、自身の浅はかな思想を強権的態度で主張するばかり。普遍的立法の原理の実現から遠く離れてしまっているのが今の日本政治の現状だ。