20歳前後、学校で学んだクソみたいなことの中からでも、いろいろ拾い集めて思考を深めると世界の仕組みが理解できてくる。深めた知識でもって科学の発展と歴史の流れ、現代の政治・経済の仕組みを俯瞰すれば、おのずとぼんやりながらも未来のことが見えてくる。しかし、社会に出た30歳前後で人は世間に踏みつけられる。自分という存在の小ささと能力の限界を知り、「おとなしく常識的に生きなさい」という世間様の声を聴かされる。未来への見識を深めたくとも、目先の些事を処理せねば落伍者となってしまう。身近な明日が不確かな未来よりも優先し、未来は遠のいていく。40歳を過ぎ社会的役割が確立し家庭をもつと、日々の生活を維持することに安心を得、それが乱されることに不安を感じる。未来における不安定要素は直視したくない。「今までこれでうまくいってたんだから大丈夫だ」という正常バイアスに自ら陥る。そして50歳も過ぎれば"あなたがた"は完全にスポイルされた。すでに未来を考えることは非現実的であり、暗澹たる未来を告げ責任を問うものを拒否し排除しようとする。
アスペルガーのような特別な脳をもった人は、普通の人間では見えないものがありありと見えることがある。また、常識にとらわれずに自分の思ったことを思った通りに発言することもままあり、それは「空気の読めない変な奴」と批判されることもある。彼女は確かにアスペルガーなのだろう。演説しているときの表情、発した言葉、トランプ大統領を見つめる眼差しにそれが見受けられる。
けど、それがどうした?常識を破らなければ革命はできない。堂々と胸をはるんだ。
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