システム上の問題

専門家を標榜している医者が専門領域を離れての診療が困難である理由について。

患者すべてが専門医療を望む訳ではない。高齢者など「もう年だ。遠くやいくつもの外来をまわって知らない先生に診てもらいたくはないから、先生なんとか診て」と言ってくれる患者さんも結構いらっしゃる。しかし、高度機能病院の専門医はそれに応えることができない。 一つは診療報酬システムの問題だ。詳細は省くが、大学病院などは高度な専門医療を施すことを前提に基本点数が高く設定されている。専門外の疾患に手を出すことは約束違反であり、算定基準をみたさなくなる。ゆえに専門外の疾患に問題を見出だしても、手は出せない。かかりつけ医に任せるか、あるいは他の専門外来に紹介するかになる。これは高度機能病院でのシステム上の問題であり、破ろうと思えば破れるものだ。しかし高度専門医療を維持するためには守るべきルールではある。高齢者に優しくないシステムに問題もあるが、本質的問題は一人一人の専門医にあると私は思っている。これは次の項目で。 

Kさんはポーランドを満喫して無事帰ってきた。アウシュビッツを見てきて何か変わっただろう。それを大切にしてほしい。私は今月初めから違った病院での診療業務が始まった。現在書いている医療崩壊の問題に直面している病院だ。いずれ詳しく書くだろう。今は福島に来ている。さくらはほぼ散っていた。写真は近くの公園。モニタリングポストがずっと置かれている。2012年には数値は0.5前後であったが、今はもう0.1以下になっている。問題のないレベルである。が、内部被ばくはどうなのだろうか?イラクの劣化ウランの問題同様、ホールボディーカウンターなるものではparticleレベルでの被ばくは検知できないと私は思っている。


シャクゲバ

シャクゲバ=尺八を吹くゲバラ。この世の中を生き抜くには、この姿が必要と思いこの名前にした。日々感じることなどつづっていく予定。

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