自治医科大学

自治医は医師国家試験の合格率が高いようだ。大学も誇りにしているようで、HPをみると7年連続全国一位!と大きく書かれていた。東大は合格率は高くない。何かの記事で、自治医の合格率の高さは学生の医師になるモティベーションの高さゆえであろう、と解説されていた。確かに自治医のサイトを見ると、その意識の高さがわかる。建学の精神に加え、自治医のミッションなるものがHPに述べられている。大学での教育、卒後の臨床研修、臨床の場、研究の場それぞれに分けてミッションが明確に掲げられている。素晴らしい。

しかーし。地域医療は崩壊している。意識高い系の卒業生を輩出し、ミッションをもって臨床研修を受け、そのミッションを完遂すれば今の地域医療崩壊は生じていない。卒業生全員とは言わない。せめて卒業生の1割程度でもそのミッションを体現する医者がいれば、地域医療の崩壊は和らげられるだろう。残念ながら少なくとも徳島では、地域医療崩壊を押しとどめようと奮闘する自治医科大学出身者の姿は見えない。なぜだ?明確なミッションをもった自治医が地域医療の救世主になり得ていない原因はどこにあるのだ?卒業生の資質の問題か?卒後研修が悪いのか?それとも医療政策の問題か?いずれにしても、その原因を明らかにし、積極的に改善策を提言していくのも自治医大の使命だろう。期待したい。

医師国家試験の合格率の高さを誇っているだけではだめ。臨床研修のミッションに掲げている、1)地域において指導的立場で活躍できる総合医の育成 、2)地域において指導的立場で活躍できる総合力を持つ専門医の育成。卒業生でこのミッションを達成している医師がどれくらいいるか、その検証をせねば自治医の意味はなし。

シャクゲバ

シャクゲバ=尺八を吹くゲバラ。この世の中を生き抜くには、この姿が必要と思いこの名前にした。日々感じることなどつづっていく予定。

0コメント

  • 1000 / 1000