専門医

もちろん、専門医の存在を否定するわけではない。無知の知者だからいらないといっているわけではない。前述の池江選手など難病を治療するには専門医の技量が必要だ。彼ら血液悪性腫瘍専門医の存在なしでは白血病の治癒率は上昇しなかった。医療はあらゆる分野で4-50年前と比較すると格段に進歩した。病態解明が深くなっただけでなく、画像診断や遺伝子解析による診断方法の進歩、薬剤や手術器具の進歩に伴う治療方法の進歩は著しい。これはひとえにそれぞれの分野での専門医のたゆまぬ努力によるものに他ならない。かつては命を落としていた疾患の治療が可能となった今でも、さらなる進歩を求めて、専門医は存在せねばならない。それは間違いない。

よって、次の時代を担う専門医の育成は必要である。 たとえある分野の専門医として大成しないとしても、医師の研修過程で何らかの専門分野に一時期従事することは有用だ。医学の深さを認識でき、得意分野をもつことで医師としての技量が高まる。 

専門医は必要でありその育成も続けなければならないのだが、かといって専門医だけでは医療は成り立たないのも事実である。

今日は8年目の3.11。写真は、2015年4月の福島南相馬市。原発から北へ25Km地点。私が福島での仕事を始めた2012年には外で遊ぶ子供の姿は見かけなかったが、2013頃から子供の姿も見られるようになった。しかしまだまだ復興には程遠い。


シャクゲバ

シャクゲバ=尺八を吹くゲバラ。この世の中を生き抜くには、この姿が必要と思いこの名前にした。日々感じることなどつづっていく予定。

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