"未来の声"の理念は前述のように、未来ファーストである。未来の世界に害悪をもたらしたり負担になるものを少しでも取り除き、未来に有益であろうと思われるものを採用していくことを原則とする。その理念に則って、具体的ポリシーをいくつかあげようと思う。
まずは原発である。原発は未来にゴミを残す。よく言われる、原発はトイレのないマンションである。高レベル放射性物質を無害なものに変える方法は確立されていない。代表的なものはプルトニウムを含む使用済み核燃料で、簡単に捨てられないため再利用しようともんじゅ計画が立てられていたが破綻した。核燃料サイクルの一環で建てられた高速増殖炉もんじゅは、まともに稼働することなく廃炉となった。現在はごく一部の使用済み核燃料がプルサーマルで再利用されるのみで、使用済み核燃料は溜まっていく一方だ。
たとえ核燃サイクルが確立され六ケ所村の再処理工場がフル稼働したところで、高レベルの核廃棄物が生じる。その最終処分法と最終処分場は定まっていない。今は原発関連施設内での中間貯蔵というごまかしの方策がとられているのみだ。最終処分としてガラス固体化した後、地底深くに長期貯蔵する地層処分が検討されているが実現はできていない。なぜなら、高レベル放射性物質の最終処分場は10万年という長期の厳重な管理を要し、非現実的であるからだ。
原発は、10万年先の未来まで厳重な管理を要するゴミをだす。今の我々はそのエネルギーを使用し恩恵を受けるが、未来にとっては迷惑だけでしかない。ゆえに私は反原発である。
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