Fight for・・・

父が亡くなった夜、彼の亡骸の横で眠れずにいた私は、Fight for futureというポスターを作った。PDFはRevitalization forのページに載せている。独立・自由・愛・魂を守るために戦った人たちを、アンディ・ウォホールをパクってポスターにした。

人は、何かを守ろうとする。人によって守るものはまちまちだ。多くは自分の子供であろう。子どもや家族との生活、生活拠点の地域を守りたいと思う人たちは多いだろう。家族以外に、科学的真実や言葉の力、誠実さや自身の信念、芸術にかける熱情等、社会的評価が高いものもあろうし、趣味の世界やお金、地位やプライドなど個人的範疇を脱しないものもある。浅はかな正義に基づいた軽薄な政治理念を守ろうとする愚かな政治家もいる。人それぞれだ。

自分が守りたいものを守り抜くことが、けっして正しい結果を導くとは限らない。自分の子供を守るために、他人の子供を傷つけることがある。自分の生活を豊かに保つために、他者の生活を脅かすこともある。自分のプライドを守ることで組織を崩壊に導くこともあるし、自分の理念を追求することで他者と対立し争いが生じることもある。

何が正しく、何が価値があるのだろうか。わからない。全くわからない。誰も正しく判定などできやしない。だが、少なくとも”未来”を守ることを基準に考える行動には価値があるのではないだろうか?守る未来は、1年や5年程度の近い未来ではなく、100年程度先の想像もつかない未来だ。どんな社会になっているのか、自分の家族たちがどこでどういった生活をしているのか、全く想像もつかない未来だ。私のことなどまったく知らず、縁もゆかりもない人たちのことを考え、その人たちが豊かで平和に暮らせるような社会。そんな遠い未来を守るためにすべきことは何か?それを真摯に考え行動することは価値があるように思う。そう思いながらこのポスターを作った。


シャクゲバ

シャクゲバ=尺八を吹くゲバラ。この世の中を生き抜くには、この姿が必要と思いこの名前にした。日々感じることなどつづっていく予定。

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