隔離政策

 今年の春から水槽にバルブの稚魚を度々目撃していた。しかし親バルブにことごとく食べられてしまい、成長する姿をみることはなかった。その後、水草を手入れせずジャングルのようにしておいた。うまく隠れて中には生き延びる稚魚もいるかも知れないと思っていたからだ。しかし、旺盛な親バルブの食欲から逃れ、生き延びた稚魚をついぞ見ることはなかった。
二週間以上前、父さんがなくなる前だったと思う。ついに隔離政策をとった。卵や稚魚を確保するのは難しかったため、4匹の親バルブを格闘しながら確保し、別水槽に移した。ジャングルの中で、稚魚が10匹程度いるのを確認できた。水槽は手入れをしなければならない状態だったのだが、草についた卵や生まれたての稚魚が犠牲になるのを避けて、水槽はそのままの状態で父さんの葬儀を済ませ、福島の仕事に出掛けた。
昨日、放置して環境の悪くなっていた水槽の水草を刈り、水を入れ換えた。体の小さな稚魚にとっては劇的な環境の変化であり、耐えてくれるかどうか不安であった。嬉しいことに10匹程度の稚魚を確認できた。写真は確認した一番成長した稚魚。おそらく生後1ヶ月程度。貪欲な自分ファーストの親たちの食欲から逃れてサバイバル生活をしていた子供だ。その他、生後二週間程度で、親たちを隔離した後孵化したであろう稚魚など10匹ほどは確認できた。まだ親たちと同居さすには小さい。

シャクゲバ

シャクゲバ=尺八を吹くゲバラ。この世の中を生き抜くには、この姿が必要と思いこの名前にした。日々感じることなどつづっていく予定。

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