Sep.10

17年前の今日、ニューヨークで惨事が起こった。平和に解決されることなく世界は荒れ果てている。崩壊への途上だろう。
さて、昨日の話だ。父さんが亡くなった。90歳。意思疏通は1ヶ月ほど前から難しくなっていたが、さほどに苦しむことはなかったから大往生と言えよう。で、昨夜は父さんと一緒に寝ていた。眠れなかったが泣くことはなかった。冷たい息子だ。
父さんと同じ屋根の下で過ごしたのは、私が7才までと高校3年間の合わせて10年あまりだった。私が家を離れていた11歳の時に母が亡くなり、以降我が家は長兄のことがあり、バラバラになっていた。高校3年間は一緒に暮らしていたが、ほとんど親子の会話はなかった。私が父さんを拒否していた。父さんは私を大学に行かすために借金をしていたと聞く。気難しくなった私の心を解そうと、何かとコミュニケーションをとろうとしていた。私が大学を中退したり休学しても、怒ることなく受容してくれた。私に対しては穏やかなよい父親だった。
だが、涙は出ない。冷たい息子だ。すまない。
眠れなかったため、葬儀場近くで幼い頃一緒に暮らしていた辺りを車でウロウロした。幼稚園までいた神社近くの家や、母さんが亡くなるまで過ごしていた合同庁舎横の家など回ってきた。父さんが父さんであった頃を思い出そうとした。遠い昔。はっきりと思い出せなかった。ごめんなさい。
写真は父さんが大好きだった吉野川。アユ釣りが大好きで、10年ほど前まではこの時期マルマルと太った見事なアユを毎晩のように食べさせてくれた。
有難うございました。

シャクゲバ

シャクゲバ=尺八を吹くゲバラ。この世の中を生き抜くには、この姿が必要と思いこの名前にした。日々感じることなどつづっていく予定。

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