ガザ

再びパレスチナが荒れている。ハマスによる今までで最大規模の攻撃をきっかけに、イスラエル側は空爆だけでなくガザへの侵攻も辞さない構えだ。

2000年にパレスチナで働いた。ガザ地区のハーンユニスに2か月ほど滞在し、その後ヨルダン川西岸地区に移動し半年余り滞在した。その滞在中にアルアクサ・インティファーダーが始まり、2000年の11月に任期途中でパレスチナを離れざるを得なくなった。ずっとパレスチナとイスラエルには絶対的不均衡がある。パレスチナ側の武力的劣勢はもちろん、西側諸国に対する政治的アピールもイスラエルはスマート(小利口)だ。国際法で禁じられているパレスチナ領内でのイスラエルの植民地建設は停止されることなく継続され、完全な違法行為であるにもかかわらず、西側諸国がそれを問題にしイスラエルに圧力をかけることはなかった。徐々にイスラエル植民地は拡大しパレスチナの領地は取り上げられ浸食され、既得権益化した植民地の安全を守るという名目でパレスチナ人の移動は制限されている。パレスチナ人が怒って当然である。我慢できず怒りを抑えられないパレスチナ人が反抗する。それをイスラエルや西側はテロだと非難する。ずるい。不正義。不条理だ。

もちろんイスラエル側でも自国政府に批判的な良識を持った人もいる。パレスチナ人の怒りに理解を示し、自国の不正義を批判する人もいる。しかし国というものは民衆というものは、福田村事件のように暴走する。ハマスによる攻撃により刺激された国・民衆の暴走は止められまい。良識あるユダ人たちは、自分らの無力さに打ちのめされるのだろう。

写真は23年前のハーンユニスの海岸。ジュースをあげたら喜んで飲んでいた。生きていたら30歳くらいか。結婚し家庭を持てているだろうか?ガザ以外の世界は見れていないだろう。

シャクゲバ

シャクゲバ=尺八を吹くゲバラ。この世の中を生き抜くには、この姿が必要と思いこの名前にした。日々感じることなどつづっていく予定。

0コメント

  • 1000 / 1000