クラスター爆弾

アメリカがウクライナに供与すると表明し、既にウクライナに到着。それを受けてロシアは彼らが使うならこちらも使用するとのこと。ロシアとしては当然の反応。アメリカはこれまでロシアの攻撃の非人道性をアピールしてきたが、これでロシアの非道さを非難することはできない。どっちもどっちだ。情けないのは日本政府の反応。クラスター爆弾は人道に反する兵器として、製造や使用が国際条約で禁止されている。ロシア、アメリカ、ウクライナは批准していないが日本は批准しており、アメリカの態度にノーを言うのが筋だ。しかし松野官房長官は、「民間人の被害を最小限に抑える方策を確認した」と言って、「ロシアの侵略に対し、国際社会が結束して強力な支援を継続することが重要だ」と述べ事実上認めている。イギリスやドイツ、カナダなどはバイデン政権の方針を非難したのだが、日本は相変わらずの腰巾着。核廃絶に対する態度と同様、日本には筋が通った政治哲学はない。

戦いにおいて重要なのは倫理的優位性を保つことだ。甘いといわれようが、エドワード・サイードの主張を私は支持する。すでに劣化ウラン弾も供与されていると思われ、西側諸国は倫理的優位性を保つことは放棄している。そもそもウクライナ戦争が始まった当初から、ウクライナのゼレンスキーの演説に倫理的優位性は感じられず、それを日本をはじめ西側諸国は支持した。戦争だから仕方がないと諦念で受容してしまってはダメだが、人類はその程度の存在なんだ。これも諦念。

シャクゲバ

シャクゲバ=尺八を吹くゲバラ。この世の中を生き抜くには、この姿が必要と思いこの名前にした。日々感じることなどつづっていく予定。

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