この朝ドラの脚本家自身が言っていたことだが、主要なテーマの一つは「継承」だった。万太郎=牧野富太郎の標本収集・植物画・図鑑は言うまでもない。それらは壽恵子さんや大学の面々、日本各地の教え子たちの手で彼の仕事は継承された。最後の場面では、彼は子供たちと一緒に植物採取の散策をしていた。子供たちが牧野富太郎の残した偉業を引き継ぎ、さらに発展させていくだろうことを予感させる。
彼の偉業が継承されただけではない。万太郎自身が、幼少期の恩師の蘭光先生や竜馬と思われる天狗、青年期の自由民権運動家やジョン万次郎、そして松坂慶子の演じた祖母の志を汲み取り継承した。
この項、天才の偉業だけでなく市井の人々もちゃんと継承しており、それこそ大事なんだということを書きたいのだが、なんだか浅い言葉しか出てこない。やめる
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