本日、森達也監督の福田村事件を見に行った。被差別部落から出てきた香川の薬売りの一団が、関東大震災後の朝鮮人大虐殺に巻き込まれ、女子供を含む9名の人間が殺された実話をもとにしている。差別を受ける人間のくやしさ、国の指示や流言に惑わされ狂気に走る普通の人々の怖さ、弱いものがさらに弱いものをたたこうとする構図、それを止めようとした人たちの無力さ。素晴らしい映画だった。徳島の田舎ではあまり観る人はいないだろうなと思っていたが、意外と人が入っていた。よかった。
正義だと信じて突っ走るのはよくない。人の尊厳を台無しにするような正義など信じるに値しない。と私は思っている。
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