20年

イラク戦争から20年だ。20年前の3月18日に祖母が亡くなり、葬式からの帰りのラジオでアメリカの攻撃開始を聞いた。その年の6月にイラクに入り、今のNGOと関わるようになった。

戦争は国による暴力だ。時に捏造されたりあるいは言いがかり的なものもあるが、他国の不正義と自分たちの正義に執着し、他国あるいは自国の人間を傷つけることも厭わず戦争は遂行される。もちろん攻撃を受けたものには、それに対抗する正義がある。被害を受けたものの正義は捨てがたい。だが正義に執着する心こそが戦争の本質だと思う。戦争を起こさないためには自分たちの正義というものには常に疑問をもち、戦争をさっさと止めたければ自分たちの正義など捨て去るべきだ。けど、それを人間はできない。国あるいは組織は、何やかやと正義を持ち出し人を傷つける。権威を振りかざしたい人もいるだろう。あるいは保身のためかもしれない。あるいは被害を受けた怨みかもしれない。そういった歪んだあるいは捨てがたい正義に憑りつかれた人たちが組織を操作し人々を征服し、対抗勢力に罰を与えようと、組織の暴力を産み出す。国がどうのこうのという前に、まずは自分たちの心の中にある正義を冷静に省みないと戦争はなくならない。

20年くらい前につくったもの。NHKさんお許しくださいね。

シャクゲバ

シャクゲバ=尺八を吹くゲバラ。この世の中を生き抜くには、この姿が必要と思いこの名前にした。日々感じることなどつづっていく予定。

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