前項のGo Toキャンペーンと同じテーマで地元紙に投稿した。しかし採用されなかった。最後に徳島県政の失政を指摘しているから却下されることは予想していた。けど、それだけではないだろう。今世間の大方は生き残るかに必死だ。バスやタクシーの運転手、ホテルや飲食店、仕入先の農家、バイト先がなくなった学生やシングルマザーや海外の方、皆不安で不安でたまらない。せめて、この苦境を乗り越えた後の希望がなければやってられない。そこに収入面ではさほどの打撃を受けていない医者である私が、希望を捨てろなどと言うことは失礼極まりない。「V字回復を目指すべきか?」という表題で投稿した没原稿を挙げる。
没になりそうだったので、これを少し改編し別の新聞社に送り付けた。表題は「Change Toキャンペーン」に変えた。しかしこれも没であったと思われる。以下その本文。
新型コロナ収束後の観光需要喚起策として1.7兆円のGo Toキャンペーンの補正予算が計上されている。今回のコロナ禍による観光・飲食業への打撃は相当なものだ。この苦境を乗り越えた後のV字回復に希望をもたなければ耐えられない。何とか今を耐え忍んでもらうためのカンフル剤であろう。しかし、ポストコロナの世界では通用しそうにない。
グローバル化した世界であるがゆえ新型コロナウイルスは急速に拡大した。日本は、インバウンド消費や途上国からの安い労働力・分業化したサプライチェーンなど、グローバリズムの恩恵を受けてきたがゆえに経済的混乱が甚大になっている。今回のパンデミックが早期に終息するならGo ToキャンペーンでV字回復は可能かもしれない。しかしスペイン風邪のように第2第3の流行があるだろうし、グローバル化した世界では新たな病原体のパンデミックが再び生じる。病原体だけでない。海外情勢の不安定化による外的要因もグローバル化した世界では脅威である。
つまり、病原体のパンデミックやインバウンドの増減・海外情勢などに左右されない、堅実で安定し豊かな経済構造は何か?それを明確にし変化を促すChange Toキャンペーンこそ政治が行うべきものだ。
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