安倍首相が、「党首討論の歴史的使命は終わった」と述べたそうだ。枝野議員の発言を受けてそう述べたわけだ。もうここ20年くらい、小泉首相の時代から民主党政権時代も含めて、国会自体に意味がなくなっている。選挙で過半数の議席をとればそれで政策は決まる。国会で政策を吟味するための議論はなされることはない。互いに上げ足取りに終始し自己の正当性をアピールするばかりで、種々の意見に耳を傾け政策を深める議論はなされない。
選挙で多数を取れば何でも許され、少数派はとにかく強硬に自己の主張に執着すればよいという誤った民主主義でこの国は運営されている。そのような態度の国で多数派が長期間権力の座にいると、自然と腐ってくる。フェイクデーターやら知人への利益誘導に基づく施策を、忖度にまみれごまかしだらけの行政機関が行う。それが昂じると、どこかのマフィア国家のように秘密警察が独裁者の意向を受けた工作に励み、反対派を排除していくばかりの腐りきった国になってしまう。この国もそうなるのだろうか。
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