「アイヒマン問題は過去の問題ではない。我々は誰でも等しくアイヒマンの後裔、少なくともアイヒマン的世界の後裔である。我々は機構の中で無抵抗かつ無責任に歯車のように機能してしまい、道徳的な力がその機構に対抗できず、誰もがアイヒマンになりえる可能性があるのだ。」(哲学者ギュンター・アンデルス(Günther Anders)
組織隷属型の典型のアイヒマン。過去のブログでも数回登場していただいた。森友・加計問題の官僚や日大アメフト部の問題でも、アイヒマン的世界の後裔の姿が見られる。しかし同時に、日大の悪質タックルをした学生やチームの友人たち、あるいはまだ不十分ではあるが改ざん文書を明るみに出した公務員など、その悪しき世界から脱しようとする人たちの姿も垣間見れる。組織の偽りの大義に従盲従することをやめ、自由万歳の精神を発現しようとする人たちだ。彼らの動きに敬意を払わねば。
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