なんだかなぁ

鬱っぽい。未来への責任の2について述べなければならないのだが、気が進まない。原因は昨年来問題となっている私の関与するNPOの問題だ。うまくいっていない。組織がうまく運営されるためには、組織のガバナンスが良好で、ドナーへの説明責任がなされ、かつ現場で受益者に対する責任を十分果たす必要がある。組織を動かすためにはいろんな立場の方がおり、それぞれ従事する部門により濃淡が生じる。組織のガバナンスあるいはファイナンスを受け持つ理事会なるものは下図でAを重視する。広報などに従事する者はBのドナーに対する責任を重視するだろうし、現場で受益者に対するものはCの受益者の利益を重視する。それぞれが自身の責務を果たし補完し合うことで、組織全体としてバランスよく成立する(下の右図)。

昨年11月、支援の現場で現地スタッフによる不明朗会計が明らかになった。それは組織として許容できるものではなく、ドナーへの説明もできないものだ。それゆえ一時的に一部の支援をストップした。それは仕方のないこと。問題はその後の処理である。一時的な支援ストップは必要であるが、それは支援現場からすれば制裁であり、受益者に不利益をもたらす可能性がある。それゆえ一時的にストップしている支援の補填もしながら、かつ不明朗会計が生じないような今後の方策を考え、支援に穴が生じないようしていく必要がある。不祥事が明らかになった時点で、理事の一人である私はそのような考えを述べさせてもらった。問題は、ガバナンスの健全さを保つ理事会がちょっとしっかりし過ぎており、相対的に現場の声が弱くなっていることだ。どうやら上の左下図に示しているようにA,Bの論理が強すぎるいびつな形になってしまっている。支援をストップしていることでの現場での不利益・それに対する緊急的な補填・今後の支援の形成などへの視点が弱い。一方で組織の健全さを保つためのガバナンスを維持する声は強力で、Web会議で現場での緊急的措置と今後の体制づくりの必要性を私が説明しても、他の理事を動かすには至らなかった。私の説明がまずいのだろうな。他の理事たちは基本的に不明朗会計の事実確認を優先し、それをしないうちから次のステップに進むべきでないという立場だ。それは理解できる論理であるが、現場での経験からその事実確認は困難で時間をかけてもあいまいな結果しか出ない。不十分で終わるであろう調査にいたずらに時間をかけることなく緊急的補填策の実施を求める私の発言は、ガバナンスを乱す発言としてとらえられ、十分な発言もできずじまいだった。なんだか、大学や県職を辞した時と同じような状況になってきており、再びアナーキストの性向が頭をもたげドン・キホーテになりたくなってきている。

支援がストップしてもうすぐ3か月になる。何とか今月中に緊急支援をしていただきたいのだが・・・。今の調子なら、支援が現地に届くには、もう一か月くらいかかりそうだ。

シャクゲバ

シャクゲバ=尺八を吹くゲバラ。この世の中を生き抜くには、この姿が必要と思いこの名前にした。日々感じることなどつづっていく予定。

0コメント

  • 1000 / 1000