人の生きる意味(2)誠実さ

より高次の真実に達するのが使命の自然科学者にとって、紛い物の真実を積み上げることは悪である。同様に、何かを築き上げより高みに達しようとしている人類にとって、ちっぽけでしかない自分という存在に執着し、人類全体のホメオスターシスを乱す行為は悪といえよう。赦されない。たとえ上級国民と呼ばれる人種であろうと、利己的意志で行動するなら生きる価値はない。逆に、自己を超越した利他の精神でことに当たるなら、たとえ社会的評価が低くともそれは人類にとって価値ある存在になる。すなわちどのような生き方をするにせよ、基本姿勢として利他的思考を誠実に行っていくことが肝要と云える。過去のブログ、2010年4月27日の記事でもそういっている。

赤木俊夫さんについては、このブログのどこかですでに書いたように思う。為政者に対する忖度に満ちたコウムインという組織の中で、彼は隠蔽や改竄といった不正義に抗おうとした。誠実に国民のために、私的利益を排し行政がゆがめられないように事実を事実として記録しようとしていた。しかしその価値を理解せず自己保身に躍起の利己的上級国民たちは彼に改竄を強い、それに屈した彼は罪の意識に苛まれ精神を病んだ。組織や上司に対する憎しみもあったろうが、誠実な彼はせめてもの償いとして改竄の経緯を詳細に書き残した。その赤木ファイルと呼ばれるものの存在について、国は認めようとはせず闇に葬ろうとしていたが、ついにその存在を認める方針とのニュースが今日でていた。一歩前進であるが、どの程度黒塗りが残っているか?個人名など隠される可能性が高いが黒塗りの残り具合により、この国の政府が存在し続ける価値があるものかどうか評価できる。


シャクゲバ

シャクゲバ=尺八を吹くゲバラ。この世の中を生き抜くには、この姿が必要と思いこの名前にした。日々感じることなどつづっていく予定。

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