今日の朝ドラに描かれていたように、お国のためといって多くの人が命を落とした。娘に会いたいと言っていた彼も、無謀なインパール作戦で命を落とした。だから政府の方針が常に正しいわけではなく、「政府の言いなりにはならない。政府からはお金をもらわずに活動する」と海外支援を行う非政府組織(NGO)がある。紛争地やODAが絡んだ支援でよくある。
紛争が生じた場合、日本の外務省などがお金を出して海外支援に実績のある日本の団体を集め、ジャパンプラットフォーム(JPF)と呼ばれるサイトを設け、効率的に一致団結して支援を行う場合がある。JPFそのものもNGOとされているのだが、その維持の必要経費や個々の参加団体の活動費など政府が支援するため「そのかわり政府の方針に従ってもらいますよ」という縛りがでてくる。例えば戦闘地域には足を踏み入れないようにと、こちらの安全に気を使ってくださる有難いもの(実質的活動ができずにやってる感をだすだけの有難迷惑でもある)や、敵対者の息のかかった地域は支援対象から外すとか政府方針を批判しないようにといった政治的なもの、あるいは日の丸を掲げ日の丸のついたジャケットをつけて行動するようにといった対外宣伝的なものなど様々だ。それに参加したほうが大規模な活動が可能で組織の名前も売れるため、JPFの一員として活動するNGOもある。私が経験したチモール、パレスチナ、アフガニスタン、イラクなどでの支援はいずれもNGO所属であり、JPFには参加せず政府とは一線を画して活動していた。
軍事研究には寄与しないと声明をだしている日本学術会議の存在は、政府にとっては疎ましいものだ。政府は言うことを聞いてくれる学者集団が欲しいのだ。
藤堂先生が死んでしまった。主人公が銃撃のなかで叫んでいる場面をみて、アラン・パーカーの映画「バーディー」を思いだした。
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