前項で何が言いたいかというと、現代の民主主義に対する疑問だ。人々が政治をコントロールするのが民主主義。だから、他国の人々をお金や武力で圧迫することなく平和に過ごすことを望む人々が多ければ、政治も自然とその声にコントロールされるはずだ。我々がみな平和を望めば、指導者みんながWe are the Worldを歌うだろう。だが世界は荒れている。イスラエルでは自国の安全と安心を得るためなら、武力でもって破壊し殺戮し一民族を滅ぼすことも厭わない、という方が多いのだろう。アメリカでは自分の裕福な暮らしを維持するためなら、アフリカが更に貧しくなろうと、他国の労働者が職を失おうと、飢えや貧困で何処かの子供がなくなろうと、知ったこっちゃないという方が多数なのだろう。そういう政治になっている。
本当にそうなのだろうか?イスラエルのためならパレスチナ人の人権なんか無視してよい、と考えるユダヤ人が多数なのだろうか?裕福な暮らしを維持するためなら他国を経済的に圧迫してもよく、あるいはノブレス・オブリージェは損するだけだからやめるべき、と考えるアメリカ人が多数なのだろうか? 私の希望的観測かもしれないが、そうではないだろう。仮に、”平和を望みますか?”あるいは”他国の人の幸せを望みますか?”という二者択一の質問を投げかけるならば、イスラエルでもアメリカでも「yes」が多数であるに違いない。そういった人々の声に力を与えてほしい。
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