終わりの始まりの終わり

2009年から断続的にいくつかのテーマでブログを書いた。始まりは地域医療であった。その後、震災復興や自由万歳、地域創生といったテーマで書いてきた。そこに通底するのは、未来に対する悲観的予測だ。政治的欺瞞やグローバル経済の害悪、自身を含めて飽食を求め続ける人々とそれに媚を売り思想をなくした政治家たち。それ等におさらばしない限り、断崖絶壁に向かい狂走する豚のようにこの人類は破滅するだろうと思っていた。書き始めた当初は、まだ間に合うかもしれないと希望を持っていた。狂った現実社会の中で、尺八を吹くゲバラをイメージし沈思黙考しながらも激しさを失わずに言葉を紡げば、悲劇的結末を回避できる思想に到達できるのではないか。世界がそう変わってほしいと思っていた。しかし甘かったようだ。

ガザは破壊され続け、イスラエルはパレスチナ人のガザを消滅させるつもりのようだ。プーチンもクリミア半島に加えウクライナ東部を支配し続けるだろう。アメリカではトランプとイーロン・マスクが自国の利益追求のために自己中心的施策をとっている。権力を掌握し続ける習近平は中華思想を実現しようとアメリカに対抗する。どいつもこいつも下品で質が悪い。昨日はトランプなんか、関税を勘弁してもらおう近づいてきた各国の政府を評し、「彼らは "kissing my asshole" しにきている」、と言っていた(ニュースの字幕は”媚を売りに来た”だった)。なんだかトランプの顔は得意満面といった風だった。我が国の首相も先頭切ってケツの穴をなめたわけだ。愚かな指導者たちにより、世界は破滅に向かって拍車を駆けている。

 2000年に第二次インティファーダが始まったとき、私はパレスチナにいた。ラマッラの警察署がアパッチヘリのミサイルで破壊されるのを見て、おぼろに終わりの始まりを感じとった。そして翌年の9・11で明確に世界の終わりが始まったと認識した。それでもブログをはじめたときは、まだ踏みとどまれるかもと思っていたが、終わりの始まりは終わった。ついに狂った豚は踏みとどまることなく、断崖絶壁に突入した。

シャクゲバ

シャクゲバ=尺八を吹くゲバラ。この世の中を生き抜くには、この姿が必要と思いこの名前にした。日々感じることなどつづっていく予定。

0コメント

  • 1000 / 1000