民主主義の本質は、それは人によっていろいろに言えるだろうが、私は、「人間は人間に服従しない」あるいは、「人間は人間を征服出来ない、つまり、家来にすることが出来ない」それが民主主義の発祥の思想だと考えている。(もの思う葦)
太宰の言葉だ。民主主義というより個人主義の定義のようであるが、賛同する。厳しくこの根本原理を適応すれば、”人を裁く”という行為は社会の法もしくは不文律に人を服従させることであり、民主主義にはそぐわない行為ということになる。人を人間社会の駒とみなし、社会の法に反したからと処罰を与えることは、民主主義からの逸脱と言える。だから組織を動かす方々は、民主主義を信望するのであればそれを肝に銘じ、処罰を与える行為におそれを抱き慎重に行うべきであろう。
ま、人によって民主主義の定義は違うし、社会の中でしか人は生きていけないのだから難しいことではある。写真は斜陽館の庭。この立派な庭の中で太宰はそんな現実と理想のギャップに頭を悩ませていたのだろうか。
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