さて、講演の〆のスライド。未来世代が少しでも不条理に苛まれないよう、今の世代の我々が誠実に考えねばならない課題をいくつか列挙した。喫緊の課題は新型コロナ、オリンピックをどうするのかであろう。行き当たりばったりの施策で朝令暮改が目立つ菅政権。いずれは総合的俯瞰的に自身の施策を省みて欲しい。コロナ封じ込めの初動で何が不味かったか?何故オリンピックやGoTo事業に執着したのか?それを考える際、現在の資本主義について俯瞰的考察は避けられない。私は2009年にブログを開始した当初から、膨張し続けるしかない現在の資本主義に懐疑的であり、それゆえかつての黄金時代に縋りつくばかりの安倍政権に異を唱え続けてきた。縮小経済にシフトしソフトランディングしていく道を探らなければ、近未来は生き残りを賭け暴力に満ちた悲劇的結末を迎える。もう遅いのかもしれないが、それを少しでも避けるために誠実に考えてもらいたい。
巨大地震や原発政策などもそうであるが、長い人類の歴史の中で、一時の物質文明の繁栄を維持し続けることに如何程の意味があるだろうか?もちろん今の自分世代が死ぬまで維持してもらえればそれでよいと考える方もいるだろう。しかしそれゆえ未来世代が不条理に苦しむことになるなら、そんな世代は存在価値はない。むしろ有害だ。そんな世代の中に生きている気がする。
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