Kさんの誕生日だ。おめでとう。五年ほど一緒に過ごせて嬉しい限り。これからも何年も過ごせていければと思っている。
Kさんが産まれる10年前のこの日、私は母さんと母さん方の祖父母に連れられて、善通寺の小児病院(当時は国立療養所)に入院した。この日から実家を離れて7年余り過ごし、その入院中に母と祖父が亡くなった。辛く悲しい時代の始まりと思われるだろうが、そうでもない。同じ年代の子供達がずっと一緒に過ごすわけで、悪さもしながらそれなりにやんちゃな生活を楽しんだ。
入院したこの日の夜、消灯時間の前に6人部屋で新顔である私の呼び名をどうするか、6人の子供がベッドの端に座り顔を付き合わせて話し合った。名前のとしから「とっさん」に決まり、これ以降その部屋の子供たちばかりでなく、先輩や後輩はもちろん、先生や看護師さんからもとっさんと呼ばれるようになった。懐かしい思い出だ。
写真は焼山寺でのKさん。
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